根管治療は、歯科医師の技術はもちろん、使用する機器によって成功率が大きく左右されます。当院では先進機器を導入し、手間のかかるラバーダムも採用。日本では、次の3点をすべて満たす歯科医院は少ないと思いますが、当院は最善を尽くすためにできることはすべて行っています。

１．マイクロスコープで感染箇所の
取り残しを防ぐ

神経の通り道である根管は、直径1mmにも満たない非常に細い器官です。マイクロスコープは肉眼の最大20倍程度まで視野を拡大して明るく照らし出すため、手に取るように患部を把握しながら治療できるようになります。
歯科医師の経験や勘に頼るしかなかった従来の肉眼での治療に比べると、マイクロスコープの治療は「暗がりに明かりがついた」くらい劇的な変化と言えるでしょう。これにより、感染箇所の取り残しを防ぎ、治療の精度が高まります。
ただマイクロスコープは非常に高額で扱いが難しいことから、日本ではまだまだ広く普及していません。当院は経験豊富な歯科医師によるマイクロスコープを使った根管治療を、自信を持ってご提供しています。

２．歯科用CTで治療の安全性を
高める

根管は細いうえに複雑に枝分かれし、湾曲していることが治療をさらに難しくしています。マイクロスコープは根管の入口を鮮明に映し出せますが、枝分かれしたその先までは見ることはできません。
そこで役立つのが、歯の断層画像などを立体的に撮影できる歯科用CTです。歯科用CTは従来の平面的なレントゲンではわからなかった根管の形状や病巣までを鮮明に映し出すことができます。これにより根管を傷つけたり、病巣を見落としたりするのを防げるので、安全性の高い治療につながります。

3.ラバーダムで細菌を遮断し、
再感染を防ぐ

ラバーダムはお口を覆うゴム製のカバーです。治療する歯だけを露出させることで、唾液を遮断して新たな細菌が感染するのを防ぐことができます。またラバーダムには、強い消毒薬から口腔粘膜を守る、治療中に唾液が溜まって苦しくなることを防ぐなど、他にも多くのメリットがあります。
ラバーダムにより根管治療の成功率が50％以下から90％以上に上がるといわれていますが、手間がかかるため日本ではあまり使われていません。当院では根管治療以外の処置でも、積極的にラバーダムを使用しています。

1.歯を削る量が少なく、歯にやさしい

詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)で歯を補う場合、それらの修復物に強度を持たせるためにある程度の厚みが必要です。そのため、健康な部分まで歯を削る必要が出てきます。
ダイレクトボンディングは歯に直接ハイブリッドセラミックを盛り付けていくため、歯をなるべく削らない治療が可能です。

2.自然な歯を再現できる

数種類のハイブリッドセラミックを多層に重ねていくことで、天然の歯に近い色味や質感を再現できます。

3.短時間で治療できる

詰め物や被せ物は歯型を採取して技工所で製作し、数日後にお口に装着します。ダイレクトボンディングはお口の中で直接ハイブリッドセラミックを盛り付けるため、治療期間が短縮できます。

4.変色しにくい

保険適用のプラスチック(レジン)より変色しにくく、定期的なメンテナンスを行えば長く美しさを維持できます。

5.部分的な補修ができる

ダイレクトボンディングが欠けたり外れたりした場合は、その部分だけを補修することができ、費用を抑えられます。

セラミック治療の目的は、お口を美しく見せるだけではありません。金属を使わない身体にやさしい素材としても多くの方に選ばれています。
保険診療で使われる銀歯は、唾液によって少しずつ金属が溶け出し、歯ぐきの黒ずみや金属アレルギー症状を引き起こすことがあります。とくに昔は「アマルガム」と呼ばれる水銀が主成分の銀歯がよく使われていたため、人体への影響が問題となっています。
金属アレルギーが心配な方、より身体にやさしい治療をご希望の方は、ぜひセラミック治療をご検討ください。